オイル漏れてる…部品割れてる…作動してない等、目で見て特定出来る箇所の修理は比較的難しくなく、寸法の測定も精密機械等を使用すれば1/100ミリ単位で異常かどうかの判断が出来る
目に見えない電気類はテスター等を使ったり波形から確信を持って原因の特定が出来る、エアコンコンプレッサー作動して無いからとASSY交換なんか勿体ない
しかし修理で厄介なのは、CANやLINのような多重通信系のトラブル…これの診断はオシロで波形は見れるけど、それがどのアクチュエーターへの信号なのかの資料は無く、メーカーの診断手順に沿って確認していくんだけど
順番にチャートに従って確認していき抵抗値等問題無ければメインのユニットを交換、それでも治らない場合は、次のユニットを交換…って…簡単に記載してるけど部品代で8万…(・・; それで治らない場合は更に追加交換とか、まるで他人事みたいに書いてる(^^;
こちらも故障判断が手古摺ったATラパン。既にHT07タービンと少し容量アップのインジェクターやEVC5をメイン書き換えECUで制御して走ってたらしんだけど、気持ちよく走らないとの事で、今回燃料リターン変更、大容量ポンプ追加、F-CON iSでの現車セッティングの御依頼で入庫!
K6の定番仕様だし何の問題も無く作業は進み、EVC5のブースト補正マップを使用して最大145kpaまで掛けインジェクターも85%程なので、暑い時期だし90psくらいかなと、最後にパワー計測すると
「…え!?75ps??(・・; 」ブーストを幾ら上げようが下げようが、馬力に大差が無い。加給漏れや点火時期ズレ、ジェットがボケた?等、色々診断したけど、どこも異常は無く「ターボノーマル??」と疑いたくなるような数値..でも間違い無くHT07が付いてるとの事なので「じゃあ考えられるのはココしか無い!」と、ジェットから降ろして作業開始
一番怪しいのは、ATコンバーター!ここで出力がロスされてると思うけど、正常かどうかの試しようが無く、もし新品に交換して治らなかったら部品代8万円が…不安ながらコンバーターを交換して、再度、セッティング
この酷暑の中、綺麗なパワーカーブ93.7psで完成!!排ガスも勿論車検対応!(^^